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引きこもりからの仕事探し。不安があってもできるおすすめの仕事は?


「引きこもりから脱出したい……」


「でも、社会の厳しさに負けて、また引きこもったらどうしよう?」


「不登校からずっと引きこもってる自分でも働けるんだろうか?」


「自宅警備員だけど就職できるんだろうか?」


「このままじゃいけないけれど、どうすれば仕事を始められるんだろう?」


引きこもりから社会に出る第一歩は、特に勇気を必要とするものです。

「社会に出たい」「少しでも稼ぎたい」と思ったこと自体が、大きな前進です。

引きこもりから脱出しやすい仕事、働き始めるための具体的な方法を知ることで、次の一歩は必ず踏み出せます。一緒に見ていきましょう。


引きこもりからの仕事探し

1. アルバイト・派遣社員からスタート

スムーズなスタートを切るために、アルバイトや派遣社員などの働き方をまずは選ぶ方法が考えられます。

引きこもっている状態から社会へと出てすぐに、正社員として働くことはハードルが高く感じられます。


でも、派遣社員であれば短期間契約の仕事を選んで、短い期間だけ働くことも可能です。

短い場合は1カ月、数カ月の期間が「短期」の仕事になります。

人間関係を築いていくことに不安を抱く人は多いですが、短期間であればたとえうまく行っていなくても「もうすぐ契約が終わる」と思えば、気にならないでしょう。

この短期間の労働で、仕事の大まかな流れを把握すれば、次の仕事に活かすことができます。

最初の一歩を踏み出すのは勇気がいることですが、一歩踏み出してみれば、それまで不安に感じていたことが消えてしまうということは良くあります。


2.人と接しない仕事を選ぶ

人間関係を築くのが苦手で、人と会話をするのに苦痛ですらあるという人もいます。

そういう人は、人と接する機会が少ない次のような仕事を選ぶと良いでしょう。


・工場のラインの仕事

工場のラインは、人と接することが苦手な方向きの仕事。

同じ作業を繰り返す仕事ですが、見方を変えれば、一度仕事を覚えてしまえば、同じ作業を繰り返すだけで良いのです。

作業に集中することが求められるため、人と接しなくても仕事はできます。

ただし、作業内容は、きちんと覚えなければ、不具合のある品を作ってしまうことになってしまいます。

そうすると、会社の信用を落としてしまうことにもなりますから、ものづくりに興味がある方で、コツコツと仕事をしたい方におすすめの仕事と言えます。


・警備員

警備員の仕事は、大きく分けると、主に工事現場で働く「交通誘導」と、ビルや商業施設の警備などを行う「施設警備」があります。

比較的仕事をしやすいのは「施設警備」で施設内の警備や監視をすることが主な仕事になります。

事件や事故が発生した場合は、速やかに対応しなければなりませんが、仕事の大半は館内の巡回やモニターの監視です。

なお、施設警備は、休憩、仮眠込みで24時間勤務となる場合があります。

拘束時間は長めになりますが、人と接することが少ないため、慣れると働きやすいと言えます。


・清掃業

清掃業も人と接することが少ない仕事の一つ。

掃除ということが仕事なので、やり方と段取りを覚えてしまえば、一人で黙々と仕事できます。

ほうきやちりとり、モップなど、日常的に使用する道具も使いますが、現場によっては、床をきれいに磨く道具である「ポリッシャー」などを使用する場合があります。

そのような道具も、使い方を覚えるのは簡単です。

また、清掃業は比較的体力を必要とする仕事であること、また、汚れがひどい場所を掃除する場合もあるので、仕事を探す場合は、業務内容を事前に確認しておくと良いでしょう。


3. 農作業でリハビリする

社会復帰支援団体などが実施する「農作業」に取り組んでみるのも一つの方法です。


農業」はハードルが高いですが、「農作業」を行うだけなら、気軽に取り組むことができます。

基本的に、野菜や花など植物と接する仕事ですから、人間関係が不安な方ほど取り組みやすいですよ。人間は土をいじっていると、どういうわけか落ちついた気分になります。気分が沈んでいるときでも、土いじりをしていると大地や植物に癒やされます

まずは、農作業を体験してみてはいかがでしょうか。以下のような団体があります。


NPO法人農スクール(神奈川県)http://know-school.org/

NPO法人アゲイン 農業での自立支援(兵庫県) http://www.again.or.jp/cgi-bin/nogyoshien/news.cgi

いずれも農作業をとおして自立の支援を行っていますので、植物が好きという人は特におすすめです。


4. 引きこもりながらでもできる仕事

「仕事は外で行わなければならない」という固定観念があるかもしれませんが、昔からの内職、さらにインターネットが普及した現在では、ネットを活用して在宅で仕事をすることも可能です。

自宅で仕事探し、契約、打合せ、実際の業務、納品まで。クラウドソーシングを行っている会社に登録すれば、データ入力の仕事や、記事やコラムを書くライティングなどの仕事を始めることができます。

自分のペースで仕事を進めることができるのも利点ですが、締め切りは必ず守りましょう。

納期までに、きちんとした仕事ぶりを発揮すれば、信頼が高まり次の仕事の依頼を受けやすくなります。


自信がついたら、派遣社員などの形で、外で仕事を始められるかもしれません。

仕事への不安をやわらげるには

引きこもりの人が仕事を始めようと思ったとき、まず感じる不安

どんな不安を引きこもりの人たちは感じ、それをどう解決していけばいいのでしょうか。


1. 自分に仕事ができるか、仕事が続くのか?

まず最初に挙げられるのは、「自分に仕事はできるのだろうか?」ということでしょう。


長い期間にわたって仕事をしていなければ、それはごく自然な感情です。

社会に出た経験が全くなくて、できるかどうか不安に感じてしまうこともあるでしょう。

仕事が見つかっても、自分に続けることができるのか不安に思うかもしれませんね。

しかし、上の項目で見てきたとおり、仕事と一言に言っても、数カ月間だけなど期間限定のものや、人とあまり話をしなくてもできる仕事もたくさんあります。


自宅にいながらパソコンとネットを駆使してお金を稼ぐことも可能です。

自分に合った、できると思う仕事を無理なく選んでいくことが大切になります。


2. 怒られて怖い思いをしないか?

「怒られて怖い思いをしないか」という不安もあるかもしれません。

引きこもった原因が、激しく叱責された、ということであればなおさらです。

また怒られたら……という恐怖を感じているかもしれません。

社会は確かに厳しいところもあります。


でも、たまたま前職に出会った会社、上司と相性が悪かったのかもしれない。

同世代から50代、60代まで幅広い年齢層の人たちが活躍する社会には、温かく迎えてくれる人は必ずいます

そういった人たちと一緒に仕事をすれば、「社会も捨てたもんじゃない」と見直せるかもしれませんね。


3. コミュニケーションが取れるか?

コミュニケーションがきちんと取れるか不安に感じる人も多いでしょう。

同僚や職場の会話に入っていけず、仲間外れにされたと感じたり、「自分は必要とされていない」と思ったりするかもしれません。

でも、無理して会話することなんてありません。片言のあいさつだけでも十分コミュニケーションは取れます。

後述する「会話は一言だけでも十分」で詳しく説明しますが、「今日は寒いですね~」と話しかけたり、「○○という道具はどこにありますか?」と質問したりするだけでもいいのです。


話をするのが苦手なら、自分からたくさん話さなくても、ちょっとだけ質問すればいい。

質問すれば、相手も話してくれますよ。

立派なコミュニケーションの成立です。


4. 自分はどう見られるのか?

「自分はどう見られるのか」という不安もあります。

まわりの視線が気になって、引きこもってしまった方もいらっしゃることでしょう。

しかし、ここでちょっと逆の立場で考えてみてください。

あなたは、まわりの人の行動やなにか喋っていることにすごく関心がありますか?

別にそんなことはないでしょう。他人が何をしているかなんかにいちいちかまってられないですよね。


それと同じで、自分が思っているほど、相手の人はあなたのことを気にも留めていません。

「自分はどう見られてるのか」という危惧は、単なる取り越し苦労であることが多いのです。


社会に出ている人を観察してみると、あからさまに煙たがられている人であっても、そんなことは一切気にせず、淡々と仕事を続けています。

中には、そのような状況で笑いをとろうとする強者もいます。

職場では、「自分はどう見られているのか」を気にするよりも、目の前にある仕事を淡々とこなしていくという姿勢を持つことが大切です。


5. 朝、起きられるか?

引きこもりの人の中には、生活リズムが狂ってしまっている人が多いです。

ネットやゲーム、あるいは深夜のテレビ番組にはまってしまい、明け方になってようやく眠るという人もいます。


そういった夜の活動が楽しいということもありますが、昼間に自分が活動していないという疎外感、社会から取り残されているという考えから、昼夜逆転の生活が直せないという人も多いです。

夜型生活から朝型生活に改善するためには、目が覚めたらまず太陽の光を浴びることが効果的。

まぶしさに眠気が吹き飛びます。

現在では、アラーム音だけでなく、光を発する目覚まし時計もあります。

朝起きられないという人におすすめです。

あまりのまぶしさに、思わず目覚めてしまう時計。こうした機器を上手く活用してみると良いでしょう。


引きこもりから脱出するために理解したい現実

1. 引きこもりには、頑張り屋さんが多い

引きこもりの人は、基本的に「頑張り屋さん」です。頑張って、頑張って、頑張り抜いて……。

疲れてしまったのではないでしょうか。

見方を変えれば、仕事に対しては真面目に取り組むことができる素質を持っています。

自信を持ってください。一切手抜きをしない、妥協を許さない、目標を高く持ち続ける。そういう姿勢で仕事をすると、社会では評価されます。

ただ、タイミングを見計らって息抜きすることも仕事を長く続ける上では大切です。

手抜きは良くありませんが、息抜きするコツを色んな方を見て学んでみるのもいいかもしれません。


2. 社会にはいろんな人がいる

「社会は辛くて、厳しいもの」というイメージを強く持っていませんか?

でも、社会にはさまざまな人がいます。厳しい人もいれば、温かい人もいます。

たくさんの辛い経験をしてきた人ほど、いま辛い思いをしている人に共感できます。

辛さや苦しさが理解できるからこそ、本当の意味で温かく見守ることができます。

引きこもりという体験も、辛い思いをたくさん伴うものですよね。

長い目であなたの人生を見ると辛かった経験は無駄になりません。

なぜなら将来、あなたも「温かい人」の一人として、誰かにとってなくてはならない存在になることができるのです。


3. 会話は一言だけでも十分

「何を話せばいいのか分からない」「会話がしらけてしまったらどうしよう?」という不安があるのでしょうか。

引きこもりの人の中には、会話に苦手意識を持っている人がたくさんいます。

でも、会話は一言だけでも十分。話題が見つからなければ「今日は暑いですね」と天気の話題から始めたらどうでしょうか。

会話そのものが苦手であれば、仕事上の事務的な会話だけでも十分です。

「○○はどこにありますか」ということや、「指示された仕事が終わりました。次は何をすれば良いですか?」と言うだけでも十分に仕事はやっていけます。

ちょっとした短い言葉から始めてみましょう。片言の会話ができるようになり、心に余裕が出てきたら、自然と口数も増えていくことでしょう。


4. 簡単に取り組める仕事は意外と多い

簡単に取り組める仕事は意外にたくさんあります。

いきなり正社員になって長期間働かなくても、短期間だけパートで働くという方法もあります。

上の項目で見てきたように人と接することが少ない仕事やネットで完結する仕事もあります。

あなたに負担の少ない仕事を探して、少しづつ社会と関わっていきましょう。


引きこもりでも仕事は見つかる!

引きこもりから社会復帰することは、とても勇気がいることです。


しかし、引きこもりの人は、一生懸命で頑張り屋、繊細な心の持ち主で感受性が豊かな人が多いのです。

そんな人が自分の持てる能力、特性を発揮せずにいるのは、社会にとって大きな損失です。

まず、初めの一歩を踏み出せば、温かい人が多いこと、自分が貢献できる仕事が多くあることに気づくでしょう。

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